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2025/01/22

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二十二日目。

　執筆者、蛇。 代理、蛇。

　何の因果かまたこの島に呼ばれてしまった。
　前と同じでアリアさんが呼び寄せたのかと思ったけれど、アリアさんはアインさんの頭の上で常に寝ているようだし違うのかもしれない。

　何でもいいから書いておいてとこの日記帳を渡されましたが、何を書けば良いのかわかりません。
　なので状況把握する為に得た情報をまとめておくことにします。

　アインさんはアインさんでなんだか様子が違うようです、一体何があったのでしょうか…。
　僕の目でみると、肉体は確かに以前お会いしたアインさんのモノに見えます。
　でも中身…というのでしょうか。纏う気のようなものが以前と別物に感じられる気が。
　どういう理屈なのでしょうか。
　僕自身がここにこうして存在できる理由を元に考えるならば、アインさんの身体を依り代として何かが存在しているとするのが無難かもしれません。

　でも何のために？

　カナウさんとしても同じ考えなのか、一度間接的にアインさんに伝えようとしたことがあるそうです。
　でもできなかった、と。
　どうやら今のアインさんに知られて都合の悪い事は何かしらの力でシャットアウトされる様子。
　悪いものではないようなので放っておいていいよとカナウさんは仰っておられましたが、元々退魔師だったせいか気になってしまいます。

　アリアさんに起きていただければ手っ取り早そうなのですが…。
　どうすれば起きますかね。
　やっぱりふわもこなぬいぐるみか何かを用意するしかないのでしょうか。


　カナウさんは以前の僕と似たような状態で呼び寄せられたそうです。
　色々と情報交換してみましたが、僕が居た世界とも違うファンタジー世界から来られたようですね。
　二つほど世界を行き来していたらしく慣れておられるご様子でした。
　旦那さんとも無事に再会できたとのことで、ご本人は今の状況を楽しんでるようです。
　そうやって切り替えられるのは少し羨ましいなとも思いました。
　でも、カナウさんも僕と同じで性別概念無さそうなのですよね。
　ヒトというよりは精霊に近い方のようですし。
　それなのに普通に旦那さんがいるというのは…不思議な感じです。


　フィーさんも似たような感じで呼び出されたらしいのですが…流石に僕は動物と会話する技能は持っていないので詳しくはわかりません。
　頭の良い猫さんですからそのうち筆談でもしてみましょうか。


　…自分の事も一応整理しておきますか。
　名前はカガチ。以前この島を訪れた時の記憶は残っています。
　それ以前の記憶は少し曖昧。
　ルミナさんやアトラさんとお会いした世界の事は覚えているのですが、偶に他の記憶が混ざる感じでしょうか。
　空木さんや形代さんの世界でも僕に似た人が居たそうなのでその存在と一部混ざってしまっているのかもしれません。
　ルミナさんも空木さんもカガチという存在を探してこの島に来られた様ですから、前の時と同じ原理で僕が呼ばれたのであれば両方の僕が呼ばれる可能性もありますからね。
　正直お二方とどう会話すればいいのやら…記憶がごっちゃになっているので物凄く気まずいです。


　同行者の方についても書こうと思いましたが長くなってしまいそうですね。
　今日の分はここまでということにしておきます。

2010/04/12 日記。 Trackback() Comment(0)

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